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パソコンの消費電力

電気メーターの検針があった。
前年同月比56%増加となっていた。

心当たりが・・犯人はあたいだぁ~

以前、動画はtmpegencでエンコードしてファイルサイズを圧縮していた時期があった。
最近、また動画をエンコードして圧縮しようと思いパラメータの違いによるファイルサイズやら画質、エンコード時間を調べようとして5台のPCを2~3週間ほぼ24時間負荷のかかる状態で走らせっぱなしにさせたから・・ 
そりゃ~、電気喰いますわ。
ウスウスは気がついてたんです。
なにせ、5台のうち3台のPCをフル稼働させていた部屋は、暖房なくても暖かかったから。

昔は、CPUにそれなりの仕事やらせてんだから電気代かかるのは承知の上、という時期もあったが、節電のご時世にさすがに56%増加は家族からもヒンシュク買うのは必至。なんとかしなくちゃ。

 

ワットメーターを買って、ひとまず現状把握。

  • PCを起動していない時の待機時
  • 起動しているが何も操作していない時のアイドル時
  • Aviutlでavi形式の動画ファイルの一部をカットして同じavi形式で出力している時
  • AnyVideoConverterでaviファイルをmp4ファイルにエンコードしている時

などの各PCの消費電力を測ってみた。

なお、各PCはCPUもマザーも搭載している拡張カードもハードディスクの数もOSも違う状態。
特定のCPU、特定のマザーボードなどの消費電力を測ったものではなく、あくまで今我が家で使っているPCはどんだけ電気喰っとるんじゃ?という調査・・他の方の参考にはなりません。
悪しからず。
 

PC 待機時 アイドル時 Aviutl Any
Video
Converter

マザー:B85M Pro4
CPU:Core i7 4790
HDD:3台
OS:Windows10
 

1W 46W 110W 139W

マザー:H81M-HDS
CPU:Core i5 4460
HDD:2台
キャプチャーボード×1
OS:Windows10
 

1W 38W 76W 72W
マザー:P6T WS Pro
CPU:Core i7 920
HDD:3台
キャプチャーボード×1
OS:Windows10
 
2W 113W 183W

マザー:FB83
CPU:Pentium4 3G Prescott
HDD:1台
チューナーボード×1
OS:Windows XP
 

3W 91W 150W

マザー:P4i945GC
CPU:Pentium4 3.20G Northwood
HDD:2台
チューナーボード×2
OS:Windows XP
 

3W 73W 148W

この表はエンコード性能の高いものから並べてみた。

もちろん、エンコード時の消費電力は大きくても処理が短時間で終わればいい。消費電力は少なくてもズルズルと長時間かかったんじゃしょうがない。

同一条件ではないが以前aviutlでmp4にエンコードする時間をざっくり調べたことがある。
(パラメータは似たようなものを設定したが、全く同じではなく、入力ファイルも別のもの。ざっくり過ぎますが・・)

i7 4790 (B85M Pro4)
約105分のデータのエンコードに6時間2分。1秒当たりの画像をエンコードするのに3.4秒くらい。
 
i5 4670 (H81M-HDS)
約143分のデータのエンコードに14時間24分。1秒当たりの画像をエンコードするのに6秒くらい。
 
i7 920 (P6T WS)
約48分のデータのエンコードに6時間30分。1秒当たりの画像をエンコードするのに8.1秒くらい。
 
i5 4670はi7 4790に比べて倍近い時間がかかるが消費電力は67Wも低い。
契約容量が低くて、複数の電気製品を使うとブレーカーが落ちる心配があるときにはいいかも。
いやいや、そんなギリギリの契約容量でPC動かしてたらいつディスクが吹っ飛ぶか心配続きになる。

考察・・のようなもの

■i7 920

2008年の末頃に発売されたCPUでもう7年以上前の製品。
約48分のデータのエンコードに6時間30分。その間180Wもの電気を喰い続ける。
180Wといえば60型クラスの大型テレビ並みか。
アイドル時でも113W

ちなみに、公表されているTDPは130Wとなっている。

FCLGA1366ソケットのマザーはほぼ絶滅したようだ。
我が家ではコレガのCG-HDC2EU3100というRAIDが組めるハードディスクケースを3台使っている。
eSATAかUSB2.0で接続できるが、eSATAで接続する場合マザーボード(もしくはeSATAボード)がポートマルチプライヤ対応の必要がある。
我が家のマザーでポートマルチプライヤ対応のものはP6T WS Proのみ。
高速にアクセスしたいならこのPCを残す必要があるがUSB2.0の速度でよいなら・・このPCの必要性はあまりなくなる。

アイドル時113Wはファイルサーバーなど常時稼動させておくものに転用するものではなさそうだ。

他に使用できるPCが用意できた我が家では予備機として引退・・やむなし。

■Pentium4

電気喰いで悪名の高かったPentium4。
i7 920に比べればかわいいものかも。
P4i945GCに搭載したNorthwoodの方は我が家ではモデラMDX-20の制御用として使っているのだが、これも長時間労働。
結構な騒音となるのでPCとともに別室に閉じ込めておきたい。
ツールパスの生成に処理能力が必要な複雑なものは別PCで処理し、切削のみをこのPCで、というのが望ましいかも。

最近はモデラで加工する頻度も減っているのでほぼ引退状態とも言えるけど・・

Prescotを積んだShuttle SB83はやかましいこともあってすでに我が家ではモデラ制御機の予備。

それなりにエンコードできたり、キャプチャーなどができればいいかなぁと思って再稼動させていたのだが、エンコードで150W使ってi7、i5にくらべて性能も格段に劣る。
i7 920 (P6T WS)でエンコードに6時間30分かかった約48分のデータが30時間以上かかった。
その間、ずっと爆音。
キャプチャー、録画など等倍の時間がかかる処理も電気喰って爆音。
こちらもほぼ引退状態にあったもの。今後も何かしらあったときの予備機・・やむなし。

■待機電力

コンセントにつないでPCの電源は切った状態、いわゆる待機電力の方はというと・・
(拡張ボードの有無、種類等いろいろな条件もあろうけれども。)

Pentium4の時代のマザーボードは3W。
i7の出始めの頃のP6T WS Proは2W。
最近のマザーボードは1W。

ここらあたりも進化してるんですなぁ。

たかが1W、されど1W。
待機電力3Wの古いPCをコンセントに挿したままだと1月約48円になるようだ。
(22円/1kWhの場合)

予備機はコンセントも抜いとこっと。

■エンコード・・必要か??

CPUに負荷がかかって長時間かかる動画ファイルのエンコード。
なんでエンコードするのか?

  • ファイル容量を小さくしてディスクに沢山入るように。
  • 不要な部分をカットし再生時に見やすくなるように。

我が家の一番いいCPU・i7 4790 (B85M Pro4)でAviutlを使って約105分のデータのエンコードをするのに6時間。
110Wくらい消費して6時間で電気代は15円くらい。
ファイルサイズは記憶にないが、15Gbyteのものがよく圧縮できたとしても5Gbyteだったかな?
まぁ、よく圧縮できた結果として60%、10Gbyte程度節約できたとしよう。
10Gbyte節約するために電気代15円。
・・出来上がった結果に音ズレがあったときは再処理して電気代30円。
音ズレは往々にしてある。

ハードディスクは物にもよるだろうが、今だと1GBあたり3円ちょっとのものがある。
10Gで30円・・・

エンコードして圧縮すると画質の劣化はさけられないし、頑張って綺麗にしようとするとファイルサイズは小さくならない。

昔に比べてフルHDでファイルサイズは大きくなったが、ハードディスクの価格がかなり下がっている。
エンコード処理にかかる手間、電気代を考慮したら結果的にはエンコードしないで、ハードディスク追加した方が安上がりかも。後で気がついたら音がずれていた日には目も当てられないし。

もちろん、カットしたり、連結したりいろんな効果を追加したりと編集するための処理なら別だけど、あたいの場合、その比率は低い。

ウ~ム、我が家の環境、今のやり方だと明らかにエンコードせずにハードディスク追加で買った方が安い。

あたい・・もうエンコードやめるかも知れない。

動画の再生は?

アイドル時の消費電力、CPUに負荷のかかるエンコード時の消費電力をみたけど、普通に使っている時はどんなんだろうと思った。

PCを使っている時はだいたいバックグラウンドでmp3、mp4、mpegなどの音楽類を流していることが多い。

今、メインで使っているマザー:B85M Pro4、CPU:Core i7 4790でmpegファイルを再生して調べてみた。

プレーヤー等 消費電力
(アイドル時) 46W
メディアプレーヤー 96W
VLC 52W
aviutl 79W

 
・OSはWindows10。mpegのコーデックが入っていないので結構古いPowerDVD8をインストール。
・aviutlはプレーヤーではないが、編集用に読み込んだファイルを再生させた
・他に1つ試したプレーヤーがあるが50Wちょいだったはず・・
 
Windowsメディアプレーヤーの96W、電気喰いすぎじゃないけ?
ただ、最近のプレーヤー系のソフトはバックグラウンドでライブラリの情報を取得しようとしたりインデックスを作ったりとPCの中を舐めまわしていることが多々ある。
アイドリング中はウイルスソフトが動き回ってることもある。
PowerDVDのコーデックが重いのかも知れない。

・・等々Windowsメディアプレーヤーを擁護しても、同じような環境で動作させたVLCは52W。

事細かに電気代ばかり気にしていてたらPC使えなくなる、とは思うけどBGMの音楽を流すのにアイドル時の倍の電気を喰うプレーヤーを使うか、数Wの増加で再生できるものを使うか・・

使い勝手、慣れもあるがBGMのプレーヤーならVLCに変更したほうがよさそう。

省電力に向けて

自分ちの電気代のこともあるが、社会的にも省エネのご時世。
Core i7 920、Pentium4 3G Prescott、Pentium4 3.20G Northwoodの3台のPCは何かあった時の予備機として引退させ、代わりにもう1台省電力性の高そうなPCを導入するなど省電力に向けていろいろと。

省電力CPU機・・作っちゃいました

5台+ノートPCのうち、3台のPCは予備機とすることにし、通常は2台のPC+出先でのノートPC。
諸事情からもう1台軽い処理を省電力で使えるデスクトップ型が欲しかったので作っちゃいました・・

i3-6100T

(写真上) CPUは結構省電力であろうと思われるCore i3 6100T

 

  待機時
消費電力
アイドル時
消費電力

マザー:H110M-HDV
CPU:Core i3 6100T
SSD:1台
HDD:1台
OS:Windows10
 

1W 26W
ノートPC
DELL LATITUDE X300
CPU:Pentium M 1200MHz
SSD:1台
OS:Windows XP
 

 

19W

アイドル時26W・・結構いい線いってるんでないかい?

 

Core i3 6100T、これを録画機として使用したらどんなんだろう・・

録画の多重度による消費電力の差をみてみた。

PC アイドル 1多重 2多重 3多重 4多重 5多重

マザー:P4i945GC
CPU:Pentium4 3.20G Northwood
HDD:2台
OS:Windows XP
 

73W 83W 96W 109W 113W

マザー:FB83
CPU:Pentium4 3G Prescott
HDD:1台
チューナーボード:2
OS:Windows XP
 

91W 115W 130W

マザー:H110M-HDV
CPU:Core i3 6100T
SSD:1台
HDD:1台
チューナーボード:2
OS:Windows 10
 

26W 32W 34W 34W 35W 35W

Pentium4の時は多重度が1増えると13~15W増えていたのに、i3の方は1~2Wしか増えていない。
なかなか消費電力が増えないんで5多重も動かしてみたりして・・

コア数/スレッド数の違いによるものか何なのかシロートにはよくわからんが、とにかく最新のCPUは凄いということか。

Core i3 6100T・・4Kの画像の再生などまだいろいろと試してはいないが、フルHDなら問題ない。
動画再生、音楽再生、ブラウジングといった軽度な使用、文書ファイル作成などの事務処理用、またはファイルサーバ、録画サーバなど軽負荷で長時間動かしたい場合などこの省電力はうってつけのような気がする。

っていうか、こんな使い方ならi3で十分だと思う。
 

■ハードディスクはUSBケースに入れて外付けに

USBハードディスクケース
引退させる3台のPCのOS用ディスク以外のディスク等々はUSBケースに入れて外付けにし、メインで使っているPCにつけることにした。

これまでならどこかの筐体に組み込んだであろうけど、無駄にぶん回して電気喰った上に、寿命を減らすより良いだろうし。
もちろんすぐに必要なファイルを探し出してアクセスできないという利便性の低下もあるが。
 

Windowsの電源管理で未使用時にハードディスクの電源も切れるが、これまではPCの電源を入れたまま長時間席を外すことはあまりないのでわざわざ電源は切らない設定に変更していたが、これからは一応電源を切る設定にしておこうかな・・
 

■SSD

SSDは高性能のものはそれなりに電気を喰って、ハードディスク比べて格段に省エネとばかりは言えないものもあるようなのだが果たして。
 
最近SSDの価格もこなれてきたようだ。
B85M Pro4、H81M-HDSと新しく作ったH100M-HDSのシステム用のディスクはSSDにした。
 
先日、古いノートパソコンDELL LATITUDE X300のハードディスクをSSDに交換した時に購入したのはキングストンのSSD。
高評価レビューをゲット後にSSDの部品を安物に変更する手口が暴かれる」という記事が出たこともあるキングストンだが、今回3台分ともにキングストンのものにした。安いから・・
MLS・・らしいが・・真偽のほどはあたいにはよく分かりません。
昔からメモリはよくキングストンのを買ってたのだが・・残念ですなぁ。
ネット上の記事はあちこちに伝播していくし、サイトの持ち主が消さない限り検索エンジンにも残っていつもでも消えないんでしょうなぁ。恐ろしや、恐ろしや。
 
今?
スペック不明のノーブランド品と思って買えば安くていいんじゃないですか?

SSD

(写真上) 以前はいろんなソフトを入れてシステムディスクは結構容量喰ってたが、Windows10をクリーンインストールして以降あまりお試し程度のソフトは入れなくした

その結果、まだシステム領域は肥大していなくて120GbyteのSSDで十分。
SSDNow V300 Series 120GB(SV300S37A/120G)を買った。

古いノートパソコンX300をSSDに入れ替えたときは速さを実感できたが、Windows10になってHDDでも起動は結構速かったので、速くなったという実感がわかないのだが・・

で、気になる消費電力を測ってみた。
 

  アイドル時
消費電力

マザー:H81M-HDS
CPU:Core i5 4460
HDD:2台
キャプチャーボード×1
OS:Windows10
 

38W

マザー:H81M-HDS
CPU:Core i5 4460
SSD:1台
HDD:1台

キャプチャーボード×1
OS:Windows10
 

33W

 
ハードディスク(Seagete ST2000DM00)をSSD(SV300S37A/120G)に交換したことでアイドル時5Wの節電になったようだ。
もちろん、2Tbyteの容量が120Gbyteに激減したのであるが。
この2Tbyteのディスクはケースに入れてUSB接続にし、必要なときだけ接続。

このPCに残したHDDは3Tbyteのもの。
今なら4TByteでも1万4千円弱くらい。(先月買おうと思っていたらいきなり1000円くらい値上がりしたのでしばらく様子見。)

省エネ性の向上のためには、OSはSSD、筐体内に内蔵して常時動かすデータ用のハードディスクは大容量のものを1本に絞る・というのが良いみたい。

それなりに出費はあったが、結構省エネにはなった・・ハズだ・・

電気代の請求書はドンと来いだが、PC、パーツ類の請求書が怖い。

 


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