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CB750 購入顛末記

憧れのCB750Four

2002年末、長年の体調不良も限界に達し、2003年から2ヶ月の自宅療養生活に入った。
(診断書では最低3ヶ月となっていたが、2ヶ月で復帰した。結果的には診断書に従った方がよかったと今更ながら痛感。)
 
自宅療養のため、それほど生活に制限があるわけでもなく、のんびりと3台のバイクの掃除、パソコンの組み直しなどを送る日々で結構時間は潰れていった。
バイクのパーツを磨いていると、ふと、一生の折り返し点は通り過ぎており、このまま逝ってしまうにはやり残したことが一杯ありすぎるような、もういいような複雑な気持ちが頭をよぎる。
 
バイクに関して言えば、5年前。
再びバイクに乗ろうとして、一番の候補に挙がったCB750ではあったが、程度の問題や補修パーツの面で断念し、安心して乗れるXJR1200を購入した。
以後5年の間、幾度かバイクを乗り換え、買い増しして現在は4台。
プラモデルしかり、鉄道模型しかり、収集癖が見え隠れする。そんな収集癖からか憧れのCB750が頭の片隅から離れない。
 
思い残すことなく逝けるようにと勝手に納得し、CB750Fourの購入を決意。
 
 

K0か、それ以外か

雑誌の広告を見ていると、やはりK0砂型を謳うものやK0仕様を謳うものが多い。
確かに自分の収集癖を考えると砂型とまでは言わないが、K0が欲しいなぁ..と考えている時、バイクには全く興味を示さなかった息子が16歳の誕生日を目前にして急変。免許が取りたいと言い出した。
いろいろ話し合った結果、1970年代半ばに発売されたスズキGT125の中古を購入することにした。と、いうことでCB750用の予算30万円削減.. (T_T)
GT125は最初に乗ったバイクであり、これまたいつか手に入れたいと思っていたが、まさかこういう成り行きで手に入るとは。
 
CB750は量販店でも希に見かけることがあるが、メンテナンスを考えるとやはり旧車専門店で買うのがよいだろう。
雑誌を片手に数社のバイクを見て回っていると、かなり綺麗なCB400Fourを何台かみかけた。ウ?ム、これも欲しい..(^^ゞ
 
十数台のCB750Fourを見ることができたが、やはり三十数年前のバイク、どこかしら気になる点があるのは否めない。
販売店では売れた後整備することが多く、エンジンがかかる状態で展示してあるものは少なく、クラッチやアクセルなど非常に重く感じる。
機関の状態は整備してみないと分からないだろうというわけで、重視して見た点はエンジンとキャブ周りの汚れ具合、外装の色あせ具合、フレームの塗膜の状態、錆の度合い、フロントやリアのショックの状態等々。
 
エンジンの外見や外装はお金をかければ綺麗にできるが、買ってしまうと当面はお金がなくなる(^^;
しばらく気にしないで乗れる程度の外見は確保しておきたかったので、エンジンのクリア層の剥げが多いのとタンクの塗膜が色あせているのは除外。
 
2~3日見て回って、バイク屋さんを一軒に絞り込んだ。
そこには、K0 2台、K4 1台、K4? 1台、計4台のCB750があった。
 
1台のK0は状態が良かったのだが、エンジンのフィンに欠けがあった。もう1台のK0はオリジナル塗装だそうだか、退色が気にかかる。
K4は輸入物でエンジン、外装ともに程度はよかったが、フレームの塗膜に傷みがあり、一度剥がす必要がありそう。
残りのK4?は国内物で、エンジン、外装ともに程度はまずまず。気になる点はタンクのデカールの前部が少し剥がれているのと、サイドカバーにひび割れ、リアフェンダにえくぼが一つ。

結局 K4?

結局、国内物K4?で整備料、諸費用などの見積もりを書いてもらった。
整備、登録料等を含めると3桁万円。 ウ~ムと一晩考えたが購入を決意。
 
翌日はまずGT125を置いてあるバイク屋さんに立ち寄り、子供に見せてからCB750のバイク屋さんに。
天気の良い日で何人かのお客さんがいたが、その中の一人がジ~とお目当てのナナハンを見ている。 オ~、危ない!!
カタナ2号も中古で買ったが、その時もジ~と見つめているお客さんがいて「そこを離れてくれ~」と心の中で叫んだものだが、今回も一緒。
 
とりあえず、購入の意志を店員さんに告げて、広い場所にバイクを出してもらった。..フ~ッ、仮予約確定か。
さて、じっくり拝見。
バイクを押したり、またがったりしてショックの状態やシートのへたり具合を確認。
あちらこちら見たが程度は良さそうである。
よ?し、店員さん、購入じゃぁ~。
んで、フロントタイヤが3分山程度なんだけど.. リアタイヤはサイドにひびが入ってますよね..
 
見積もり金額内で交換を快諾してくれて万事OK。
あとは、エンジンが調子の良いことを祈るだけ。

CB750(K6)

CB750(K0)の流れをくむスタイルは、K1でサイドカバーの形状が変更されて以来K6まで同じスタイルを継承している。K7ではタンク、サイドカバー、マフラー等の形状が変更されていおり、スタイル面ではK6がCB750の最後のモデルということになる。
 
K4は1974年発売で翌年にはCB750Four-?、イヤーモデル制度のある国へのK5が登場し、1975年末に1976年モデルとしてK6が登場している。
外見からは、タンデムステップが格納したとき直立だったものが、後方に傾いているくらいの違いしかない。
他には、ウインカーブザーの音色がかわっているという。
(しかし、購入したバイクは鳴らないぞ..)
 
ちなみに、今回購入したものは、店頭ではK4となっていたが、登録初年度が昭和51年(1976年)10月となっていることと、タンデムステップが後方に傾斜していることからK6と考えるのが妥当であろう。26年半前のバイクということになる。
(タンデムステップの傾斜は納車整備時に直立に戻っていたが。)
 
当初の希望が最初に発売されたK0であったのに、実際に買ったのは一番最後に発売されたK6という結果になってしまった(^^;
 

2003年4月13日 納車

4月6日に整備ができたとの連絡があった。
13日にいよいよ引き取りである。
車検証をもらい、いよいよご対面である。
簡単な説明を聞いた後、バイク屋さんがエンジン始動。始動性も良さそうだ。まずまずの出来である。
 
GT125の時と違い、帰りは高速道路を使用できるが、前後のタイヤは新品で滑りやすそう。それに万が一のトラブルも考えられる。
今回は最初からスペアのヒューズをもらい下道を使って帰路につく。
 
ステップが邪魔をして足つき性が多少悪い。これは、停車時にふくらはぎでステップを後方に折り畳むようにすれば気にならなくなった。
(その後、渋滞の中では足をつく頻度が高く、当然ながらふくらはぎが痛くなることが..ステップの外側に足をつくことにした)
 
エンジンも快調に回って異音もなし。カラ吹かしでアクセルを戻したとき、エンジンの回転数が落ちるのに多少時間がかかる。アクセルは少し重い感じだが、まぁこんなもんでしょう。
マフラーの音は静かで、やはり迫力に欠ける。ちなみに、この音はGSX1100Sカタナの国内仕様の純正マラフーと似た感じの音である。
路面のギャップを拾うと車体全体が弾む感じがするが、変なクセもなく、まずは満足?
 
緊張しながらの50km弱。無事家にたどり着いき、庭に6台のバイクが並ぶことになった。
 
ちなみに、フレーム番号で確認するとK6に間違いなかった。
 

CB750 K6

CB750 K6

CB750 K6

 


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