貨車を連結する時は機関車が仕訳線まで入り込んで行くが、仕訳線に貨車を仕訳する時には機関車が仕訳線まで入り込んで貨車を置いて来るようなことはしない。突放するのである。
マクラギ(枕木)
(2000/08/22)
ご存じのマクラギはレールから受けた荷重を一様に道床に伝え、軌間を保持する役目を持っている。
枕木は、次のように分類できる。
- 材質による分類
- 木マクラギ
- PCマクラギ
- 鉄筋コンクリートマクラギ
- 鉄マクラギ
- 敷設箇所による分類
- 並マクラギ
- 橋マクラギ
- 分岐マクラギ
- 敷設状態による分類
- 横マクラギ
- 縦マクラギ
- 短マクラギ
現在はPC(Prestressed Concrete)マクラギが主流であるが、これは、鉄筋コンクリートに使用する鉄筋にあらかじめ引張荷重を加え、コンクリートに圧縮力を与えておいてコンクリートの引張荷重を増した強度の高いコンクリートのマクラギである。
手元の古い資料(岡山鉄道管理局の資料)に昭和51年末のマクラギの本数が掲載されていた。
山陽本線(三石~糸崎)
並マクラギ 木 219,037本 並マクラギコンクリート 444,808本 橋マクラギ 20,902本 分岐マクラギ 45,133本
宇野線(岡山~宇野)
並マクラギ 木 46,787本 並マクラギ コンクリート 45,407本 橋マクラギ 2,124本 分岐マクラギ 6,880本
いろいろな資料を見たが、「枕木」ではなく「マクラギ」と掲載されていることが多かった。
ちなみに、一般的な並マクラギの大きさは2100(長さ)×200(幅)×140(高さ) mm程度、幅広の橋マクラギは2700×200×200mmくらい。
最も大きい橋マクラギは3000×200×230mmほどある。
素材としては、ヒバやヒノキのほか輸入材も多く使われている。
防腐剤としてクレオソートなどが使われていたが、現在では樹脂の注入が多いのではなかろうか。