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ミニプラグ切替器の製作

ミニプラグ切替器:完成


予備のPC用にスピーカー内臓のモニターを買ったが、あまりにも音がしょぼいのでひとまずメインのPCで使っていたスピーカーを使うことにした。


なくなったメインPC用のスピーカーとして押し入れに眠っていたパイオニアのサラウンドスピーカーシステム S-X9を引っ張り出し、ダイソーで売ってるものでスピーカースタンドを自作した。

これまではPC用にはアンプ内蔵のスピーカーを使っていたが、今回は手持ちの古~いアンプが内蔵されていないスピーカー。
昔はスピーカーはアンプ、コンポに接続することが前提だった。アンプを内蔵したスピーカーが安価に出回るようになったのはいつ頃なんだろう。

いずれにしても今回、外付けのアンプが必要となったのでデジタルアンプ・LEPY LP-168Sを購入した。

デジタルアンプ・LEPY LP-168S

デジタルアンプ:前面

(写真上) フロントには3.5mmのミニプラグのジャックがあるが、これは入力とスルー出力の兼用らしい

 

デジタルアンプ:背面

(写真上) 背面にはRCAの入力端子がある

これまでメインPCからはアンプ内蔵のスピーカーとミニコンポを接続してTPOに応じて切り替えながら音を出していた。
・・我が家からCDプレーヤーがなくなって久しい。
ソースはすべてPC内にmp3などのファイルとして格納されている。

なもんで、PC作業以外のことをやるときでもBGMを流すにはPCを稼働させておく必要があった。
・・電気代がかかるプレーヤーだこと。

娘からいらなくなったタブレット「Acer iconia tab A500」をもらったので  (押し付けられた?)  古くなったタブレットの再利用としてどんなことができるか試してみたが、結局は冬場の布団の中でブラウザとして使うか音楽のプレーヤーとして使うことくらいしか思いつかなかった。

しかし、布団の中で眠る前だけに使うミュージックプレーヤーとしてはipodや古いタブレットはいいが、昼間部屋で使うことを考えると携帯・小型端末の内臓スピーカーだけだと音の広がりとか音質とかイマイチ。
・・BGMなんだったらそんなにこだわらなくてもいいんじゃないか・・ってか?
・・ごもっとも。

ならば、ipodやタブレットのイヤホンジャックからミニコンポへつないで・・
それも良いのだが・・面倒。
それに、しょっちゅう抜き差ししてたら物理的に壊れそうな気もするし。
ミニプラグを差し込んだ時、往々にしてプラグを回して雑音が入らない場所を探すのはアタイだけ?
結構接触不良がある。

さらには、ミニコンポの近くに端末置かなくちゃならんという制約もでるし。

横着物のくせに携帯端末よりはちょっと大きい音、ちょっといい音で聞きたいというわがまま。
・・歳をとるとものぐさになるわ、耳が遠くなるわ・・!?

そんなんで、考えたのがBluetoothレシーバーを接続してipodやタブレットからも簡単にアンプ経由でスピーカーを鳴らそうということ。

手元に端末が置けれるし、物理的なケーブルの抜き差しもない。
タブレットの方はUSBメモリが接続できるので大容量で複数のUSB用意しときゃ、ipodより曲の入れ替えが簡単・・かも。
そんで、古いタブレットの利用シーンが広がる・・かも。

・・買い物好き、早速Bluetoothレシーバーをポチッとな。

3.5mmステレオミニプラグで接続できるAUKEY Bluetoothオーディオレシーバー BR-C1を選択。

これをデジタルアンプ・LEPY LP-168Sにつなぐのだが、前述のように背面にはRCA入力、前面にφ3.5の入出力兼用ミニプラグ。
入力を選択するスイッチはついていない。
PCからの接続とBluetoothレシーバーを接続するには使う都度ケーブルを繋ぎなおす・・のはものぐさなアタイとしては無理。

なので、入力用のミニプラグ切替器を作ることにした。

 

・・やっと本題「ミニプラグ切替器」

材料はストックしてあるものなどから探し出してみた。

ミニプラグ切替器:使用パーツ

(写真上)
左から、
・両端がRCA端子のケーブル
・両端がミニプラグ・オス端子のケーブル
・ミニプラグ・オス同士を接続するコネクタ
・4回路3接点のロータリースイッチ

右上のグレーのがプラスチックケース。

4回路3接点のロータリースイッチは秋月電子で買ったもの。
150円也。
鉄道模型用にストックしているのだが、ひとまずこちらに。
通常は3つのポジションに切り替えることができるスイッチだが、今回は2系統の入力とするため2つのポジションだけでいい。
3つのポジションにしてOFFの位置を作ってもいいが、まあ、使わん。

 

ミニプラグ切替器:ロータリースイッチ

(写真上) 樹脂製のケースに金属製の爪のあるワッシャーのようなものがはまっている

 

ミニプラグ切替器:ロータリースイッチ

(写真上) 爪つきワッシャーを外すと、「2」「3」「4」・・などの刻印と小さな穴があいている

 

ミニプラグ切替器:ロータリースイッチ

(写真上) ワッシャーの爪を必要とするポジションの数が刻印された穴に差し込むとその数のポジションとなる
今回必要なポジションは「2」。

「2」の穴に爪を入れると右回りに1段カチッと回るがそれ以上回らない。
そして、左に1段カチッと戻すとそれ以上回らない。

 

ミニプラグ切替器:ケース

(写真上) スイッチを入れるプラスチックケースは我が家のストック箱に20年近くもあったもの。
170円也

やっと出番が回ってきた。

 

ミニプラグ切替器:ケース

(写真上) 単純な箱

 

ミニプラグ切替器:ケース加工

(写真上) ドリルでロータリースイッチやらケーブルが通る穴をあける

ロータリースイッチの軸の根元には中心から少しずれたところに回り止めのダボがある。
このダボ用の穴もあけるか、削り取るかしないと根元までキッチリ入らない。

ミニプラグ切替器:ケース加工

(写真上) お~、穴位置ピッタンコ
珍しく!?よくできました!?

 

ミニプラグ切替器:ケース加工

(写真上) このロータリースイッチの軸は樹脂製で必要な長さに切ることも容易
けど、切った跡がヤスリがけしてもなかなかきれいにならない。

 

ミニプラグ切替器:RCAケーブル

(写真上) RCAケーブルなんて最近は使用する場所がほとんどなくなったが、ストック箱の中にはゴロゴロある
この中から心線が固くなっておらず柔らかそうなものを引っ張り出してきた。

心線が固いのは捨てろ・・ってか?
・・ごもっとも。

で、片側の端子部分の根元からニッパでブチッ。

 

ミニプラグ切替器:RCAケーブル

(写真上) ケーブルの外側に「赤」「白」がわかるように印をつけたが、ちゃんと心線も色分けされていた

片側にRCA端子を残したこのケーブルはアンプの背面に接続するケーブルとなる。

 

ミニプラグ切替器:ロータリースイッチ配線

(写真上) ロータリースイッチの配線。
内側の「A」「B」「C」の3端子を使って出力側に。
外側の「1」「2」・・などは入力側に。

このロータリースイッチは4回路3接点。
4回路ということで内側の「D」が余るので、必要であればマイク接点付(4接点)のミニプラグの切替器とすることもできる。
また、3接点あるので入力を3本とすることもできる。

ノンショーティタイプなのでスイッチを切り替えている途中でも2つの接点が閉じることはなく、互いの入力機器に影響を与えることもない。

 

ミニプラグ切替器:ハンダ付け

(写真上) 内側の端子に出力用ケーブルをハンダ付け
ケース内に余裕があるので引っ張っても抜けないようにケーブルを軽く結んでおいた。

 

ミニプラグ切替器:ミニプラグケーブル

(写真上) ミニプラグ・オス-オスのケーブルは真ん中で切断
入力側に使用する。

このケーブルはストックの中でも線の太いものを選んだ。
・・心線が多くてハンダ付けしやすそうだし、頑丈なものができそうだから。

 

ミニプラグ切替器:ミニプラグケーブル

(写真上) 2本の心線の外側にシールドのある立派なケーブルだった
外側(GND)の網線はひとまずより合わせておく。

 

ミニプラグ切替器:ハンダ付け

(写真上) まずは、より合わせた外側(GND)の網線
裸なので短く切ってハンダ付けする端子のところまで持って行ってハンダ付け。

 

ミニプラグ切替器:ハンダ付け

(写真上) その他の線もハンダ付け終了

 

ミニプラグ切替器:チェック

(写真上) 一応テスターで問題がないか確認
ショートしててパソコン側に影響があっても困る。

 

ミニプラグ切替器:完成

(写真上) ミニプラグ切替器完成

入力はミニプラグ-オス×2。
出力はRCA端子×1。

入力にミニプラグ-メスが必要なときはミニプラグ-オス-オス接続用のジャックを使用。

 

ミニプラグ切替器:接続

(写真上) RCA端子をアンプ背面に接続

ミニプラグ1個をBluetoothオーディオレシーバーに接続。
もう1個のミニプラグをミニプラグ-オス-オス接続用のジャックを介してパソコンからのミニプラグケーブルに接続。

 

ミニプラグ切替器

(写真上) で、まずはPC側の音が出ることを確認
・・アンプのLED、眩しいんだが。

 

ミニプラグ切替器

(写真上) 続いてBluetoothレシーバー側でも音が出ることを確認して完成

アンプ本体にはTREBLE、BASS、VOLUMEのつまみがあり、Bluetoothレシーバー経由で音楽を再生しても物理的に音量等を調整できる。
よくお安い製品のレビューではつまみを回しても何の変化もなかったといったものも見かけるが、ちゃんと機能してる・・
スピーカーS-X9からは近所迷惑なほどの相当な大音量が出せる。
値段から考えると音質も十分だと思う。

・・ただ、この環境で音質が悪いとしたら、まずはスピーカーS-X9の劣化の要因を疑うべきなんだけど。

ただ、ライブ音源など重低音が欲しい部分はウーファが付いているミニコンポには到底及ばない。
このアンプにはサブウーファー出力端子が2個ついているので・・ウーファーが欲しい・・

デジタルアンプ・LEPY LP-168SのUSB端子

アンプの背面には5V出力のUSB端子がある。
これは電源スイッチと連動している。

当初、ここからBluetoothレシーバーを充電しようと思っていたのだが、バッテリー残量不足のBluetoothレシーバーBR-C1を接続したところ赤色LEDが点滅したままで、一向に充電する気配がない。

Bluetoothレシーバー充電

(写真上) ダイソーで買った200円の充電器では赤色LEDが点灯したままとなり充電が開始したようだ

Bluetoothレシーバーの説明書を見てもバッテリー容量は記載されているが具体的に充電に何A必要かの記載はない。
計算、推測できるのか?よくわからん。

一方アンプの説明書を見ても5V出力とあるだけでどの程度の容量が取り出せるかの記載はない。

 

アンプUSB端子で充電

(写真上) USB端子に電圧がかかっているのは確か
試しにワイヤレスイヤホンを充電してみたらちゃんと充電は完了した。

ダイソーで買った200円の充電器の出力は1A。
つまり、1AあればレシーバーBR-C1は充電できるが、アンプのUSB端子は1A出せない。

・・このUSB端子でレシーバーを充電しようとしていた目論見はハズレ。
まあ、予定外のことは多々ありますわ。
とりあえずイヤホン充電専用ということで。


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