HONDA

キャブレターオーバーホール

=2004/01=

購入半年後の2003年秋頃であったろうか。やたらバイク周辺がガソリン臭い日が何日かあった。
おそらく、GT125かCB750。 調べて見ると..両方だった(^^ゞ

エンジンのキャブの下あたりにガソリンらしきもの発見、というか少量のガソリンで湿っていた。
しかし、燃料コックあたりにガソリンがにじんだ跡はなく、とりあえず綺麗に拭いて様子を見ることにした。

ちなみに、両車ともに燃料コックは締める習慣はつけている。

その後、注意していたがGT125の方は、2週間くらい放置するとやはり若干ガソリンが漏れていることもあるし、漏れていない時もある。
これはボロ布でサッと一拭きで綺麗になる程度なので、まぁこれからも様子見かな?


気になるのがCB750。これは、GT125より若干漏れが多い。年末にエンジンがかからなかったとき、燃料コックもばらしてみたが、コック内部のゴムが硬化してきているようだ。

1月に入っても観察を続ける。ただし、宿題ではないので観察日記は書いていない。(^^ゞ

どうやら、4番キャブがオーバフローしているようで、サイドスタンドをかけているとスターターモーターのケースのところに1週間で2〜30cc(ヤクルト容器換算!?)ほども溜まっていた。
あとは、1番キャブからも若干漏れているか。

燃料コックはオフにしているが、どうやらガソリンは止まらないみたい。
燃料パイプを外してみると、ポタッ......ポタッ......とわずかであるがガソリンが滴下してくる。燃料コックの位置を少し動かしてみると燃料漏れは止まった。

コック内のゴムは交換が必要なようだ。
また、燃料パイプからはガソリンが漏れた様子はなく、キャブのオーバフローパイプは濡れていた。オーバフロー確定。どうやらキャブを開ける必要がありそうだ。

さて、キャブを開けてどのパーツの交換が必要なのか見極める必要があるが...
せっかくキャブを開けるのなら純正パーツやキャブレターレストア用キットを買って、全て交換しておいた方が部品調達の面でもよさそうだ。(1つ買っては直し、1つ買っては直しの繰り返しは効率悪いし。)

ということで、キャブのオーバホール決定。

ちなみに、燃料コックの位置を燃料が滴下しない(だろうと思われる)位置にして、メインスタンドをかけて1週間。今のところガソリンは漏れていない。


=2004/01/18=
取り外し

インシュレータバンド、コネクティングバンドを緩め、エアクリーナーボックスを後方にずらす。
エアクリーナーボックスは、右側へはオイルタンクが干渉するので左側へ引き抜く。

カタナと違ってクリアランスはあったため、比較的容易に引き抜くことが出来た。

インシュレータは結構硬化し始めているようで、キャブ本体を外すのに苦戦した。
ただ、ひび割れはまだ発生していないのでもう少し使うことにしようと思うが、パーツだけは購入しておくことにした。
タンクとキャブがなくなった状態。
さて、この状態はいつまで続くかは、いつものとおり不明。
取り外したキャブ。
フロートチャンバーを外してみると...ジェット類はピカピカ光って新品状態、チャンバーにも堆積物はなく綺麗である。
フロートはプラ製のものがついていた。納車時にオーバーホールしてあったようだ。

じゃあ4番キャブがオーバフローした原因はと見ると、フロートが左右「へ」の字に曲がっていた。
油面が狂っていたのに加え、この曲がりのため燃料コックが完全に閉まらずガソリンが滴下し続けオーバーフローした..ことにしておこう。

外周りは手の届く範囲は綺麗な方だと思うが、やはり2番、3番キャブの本体下部(フロートチャンバーの上あたり)は汚れが目立つ。
さて、これからどうしよう。

=2004/01/25=
分解

このまま付けても調整は必要なんだし、せっかく車体からおろしたんだから、綺麗にできるところは綺麗にしよう!
ということで、さらなる分解を開始。
車体に取り付けられていた状態では綺麗に(といっても車齢にしてはだが)見えていたが、車体から取り外してみると色々と気にかかる。
ユニクロメッキ部には白いサビのようなものが浮き始めているところがある。

よし、バフがけじゃ〜
まず、キャブをプレートに取り付けるネジの頭で試してみよう。 ちなみに、このネジ、車体に取り付けると全く見えない部分なのである。

左が元の状態、右がバフがけ後。  ウ〜ム、ストロボの影響かどちらも綺麗に見える。
続いて、チョークロッド。
上が元の状態、下がバフがけ後。 ウ〜ム、写真で見ると..どちらでも良いか。

いやいや、元の状態では白いサビがあったのが、メッキしたようになったんだからこれでいいんだ。

ただ、あまりピカピカにすると車体に取り付けたときキャブだけ浮いて見えるかなぁ。
 
=2004/02/11=
清掃

キャブをプレートに取り付けるネジから始まったバフがけ。
勢い余って、チョークロッド、フロートチャンバー、キャップまでバフをかけてしまった。

← 小物は卓上ボール盤を使ってバフがけ
問題は、キャブ本体の外見より予想以上に..予想どおり? ..内部が結構汚れていたということだ。
フロート、ジェット類は納車時には交換されていた模様で、チャンバー室から見ると綺麗であるが、上のキャップを外してみると積年の汚れが..

やはり、ウエットブラストあたりが必要か?
ひとまず、キャブ本体は考えることにして、インシュレータバンド、コネクティングバンド。
2004年現在でも純正パーツをとることはできたので購入しておいたが、出てきたのは黒色の現行車のようなバンド。

写真 左:昔のもの(掃除後)  右:現在入手できるもの

バンド類は錆こそ少ないが、台所の換気扇のような油汚れがついている。この油汚れのせいで錆びなかったのか?
当面は黒色の新品バンドをつけ、金属の地肌が見えている今のバンドは掃除してとっておこう。

こいつもバフがけ..と思ったが軟鋼ではバフがけ時に変形してしまう。

時はちょうどミニSLの錆び落としと並行しながらの時期。
かたわらには希硫酸の入ったビンが..
よっしゃ、とばかりにバンド類を放り込んで待つこと数分。
ビンからバンド類を引き上げると..綺麗になっていた。

ちなみに、希硫酸はミニSLを作る時に使用する銀ロウ付けのフラックスを除去するためのもの。
..こりゃあ手軽に油落としができると思ったら、材質によってはとんでもないことになるので、皆さんはご注意を!!
 

 
=2004/02/23=
ウエットブラスト依頼

自分でできる部分はここまで。

しかし、もうこのバイクのキャブはバラすことはないだろう..ついでじゃ〜 全体をウエットブラストで綺麗にしよう。

業者さんに依頼じゃ〜。

 
 
=2004/03/06=
ウエットブラスト完了〜組み立て

ウエットブラスト加工を依頼していたキャブレターが帰ってきた。
綺麗〜の一言につきる。

ちなみにバフがけしたフロートチャンバー、キャップもブラスト。

..バフがけの跡形もなくなってしまった。
ウ〜ム、無駄な時間を過ごした..
2〜3時間かけて慎重に組み立て。というか、のんびりやっただけか?

一応外見上は元通りに戻った..はたしてエンジンはかかるのか?
組上がったキャブをエンジンに取り付ける。
コネクティングバンドは新品の黒色のものをつけた。

キャブ部分は新車同様になったが、エンジンとアンバランスかな?

次はエアクリーナーボックスを取り付けてキャブの同調じゃ。

 
=2004/03/27=
同調

組み上げも終えて3週間。
やっと時間がとれてエンジンの火入れとキャブの同調である。

その前に、バッテリーを充電しながら、花咲かGによってタンクの錆びとりの準備。

さて、いよいよエンジンの始動である。セルを数回回すと手応えあり。さらにセルを回そうとすると、カチ、カチとリレーの音はするが、セルモーターが回らない。
もう1〜2回セルボタンを押すとセルも回り、エンジンは無事始動した。

しばらく様子を見ていたが#1、#2シリンダが着火しておらず冷たい状態。#3、#4シリンダのみでパラパラとエンジンは回っていた。
プラグキャップの接触不良らしかった。

エンジンも暖まったところでバキュームメーターをセットし、いざ同調!
..が、4連バキュームメーターのコックを開いても針が動いたのは1つだけ。
やむを得ず動いているメーターにホースを付け替えながら同調をとろうとしていると、そのうちに3つのメーターが動き始めた。
残り1つのメーターは..負圧計なら口で吸え〜、とやってみると動き出した。
使用頻度が少ないからか?

なんとかメーターが全て動いて、約10分でこなんもんかなぁという納得できる値(2000rpm 30cmHg、気筒間の差は1〜2cmHgくらい)におさまった。
(昨今計量法が変わっているが、今の単位はなんというのだろう?)

アイドリングを調整し、しばし休憩。

5〜6分見ていると#3キャブからガソリンがタラタラタラ〜とオーバフローしてきた。あら〜〜

 

 

=2004/03/28=
油面調整やり直し

ガソリンが垂れている写真を撮るほど度胸はない。

すぐさま燃料コックをオフにしてガスを止める。
キャブの同調はとれたが、油面の狂いからかガソリンが流れ出る。

キャブを外して再度油面調整。


参考までに..サービスマニュアルによるとキャブ本体からフロート頂点までの高さ26mm


バキュームメーターとリザーブタンクは片づけたので、錆び落としの終わったガソリンタンクをつける。
ガソリンタンクのコックのゴムも交換し、ガソリンの滴下は止まった模様。

今日はすんなりエンジンはかかったが、#2シリンダは冷たいままである。
プラグキャップとコードを外してみるとコードには心線の頭が見えない。
イグニッションコイルとプラグキャップの間のコードは何度か切りつめられているようで余長がなくギリギリの長さである。
とりあえず5mmほど切ってつないだが、これから先が心配である。

久しぶりに各部のチェック。
気になっていたのは、エンジンのガラガラ、ゴロゴロ感のする音。購入後半年くらいで気になるようになった。
アイドリングを規定の850〜950rpmくらいに落とすとガラガラ、ゴロゴロ感が増してあまり回転が安定せず、とりあえずアイドリングを1200rpmくらいに上げていた。1200rpmくらいの回転数だと気にならなかったから..旧車だというあきらめもあったし

今回キャブの同調を取り直すことで850rpmくらいでも回転は安定するようになった。ガラガラ、ゴロゴロ感は残っているがどうやら低回転での不安定はキャブの調整不足だったようだ。
何気なく、クラッチレバーを握るとガラガラ音は全くなくなり、えらい静かなエンジン音になった。

あら〜〜、CB750って、こんなに静かなエンジンだったんだ。
旧車だからとある程度はあきらめていたのだが、まだまだいけるじゃん。

キャブ下も眺めていたが、ガソリンは垂れてこない。もっとも、エンジンがかかっている時にガソリンが漏れてくるのは怖い気がする。

エンジンを止めて待つこと数分。
今度は#2キャブからガソリンがタラタラタラ〜〜
直ってないし..

やはり、フロートバルブを交換じゃ。

パーツは買ってあるのだが、フロートバルブもまだ大丈夫だろうと思って交換していなかった。
何度もキャブを外すのはインシュレータにもガタがくる元。それに時間のロスが大きい。

やはりケチっていてはどこかでつけが回ってくるのね。

 
=2004/04/04=
フロートバルブ交換

キャブのリペアキットを買っていたので、フロートバルブの他、ジェット類も交換。
現状のものが比較的状態がよかったので、今後のトラブルの時に備えて残しておこうとしたれど、どうやら今回がそのトラブルだったようだ。

センタスタンドをかけた状態でキャブの同調をとり、エンジンを止めて数分様子を見るがオーバフローしない。
今度はサイドスタンドをかけた状態でしばらくエンジンをかけた後、エンジンを止めて様子を見るが大丈夫そうだ。

さらに数時間後、バイクをかたづけようとキャブ下を覗くとスターターモーターカバーにガソリンが漏れた跡が...

#2キャブのフロートチャンバー下のオーバーフローパイプが湿っていた。ただし、根本から..
おそらくつなぎ目に隙間ができかかっているのだろう。古さからくるもの。やむなし。

フロートチャンバーの中から底面に嫌機接着剤でも流しておけば大丈夫であろうが面倒になった。
今度、キャブをいじる時があったらやろう。

対応策は、自宅何百メートルか先で燃料コックを閉じてフロートチャンバーが空になるようにすれば..
とは、思うが実際にはなかなかやらないだろう。

現行のバイクやCB750 K6の輸出車だと燃料コックはタンクの左下についているが、CB750はタンクの右下についているため、燃料コックを操作するにはアクセルから手を離さなくてはならない。 ウ〜ム、リザーブにするのも不便だが、毎回帰宅時に車の流れを乱すようなことはしたくない。

それに、目算を誤って自宅にたどり着くまでにエンジンが止まったら..


ちなみに、キャブのリペアキットに付属しているメインジェットは#120、#125。
#120はK0のもので、最終型のK6では#110となっている。
リペアキットのエアジェットなどは詳細は不明であるが、おそらくK0〜K3をターゲットにしたもの。(おそらくという買い方をしていいのか!?)
マフラーのバッフルも抜けがよいものに交換していることもあり、ニードル、エアジェット、メインジェットも含めすべてリペアキットのものに交換しておいた。
 

   
=2004/04/10=
試運転

3ヶ月かかってボチボチとやってきたキャブオーボーホールも終了してやっと試運転。
やはり、一週間でセルカバーの上にはガソリンが垂れた形跡があったがさほど多量でないのでまぁよし、としよう。

エンジンはセル一発で始動。しばらくキャブ下の様子を眺めがら走ったが、特に問題はないようだ。
少し走るとガス欠になってリザーブに切り替える。今までならここであおってやらなければエンジンは死にそうであったが、燃料コックのパッキンの交換のおかげか直ったみたいである。
アクセルを戻してクラッチを切るとエンジンの回転も比較的速く落ちるようになった。アイドリングも下げたのでエンジン音が急に静かになりエンストしたのかと思うくらい。

休憩で止まった時は燃料コックをすぐオフに。

家に着く前にもう一度休憩してエンジン停止。燃料コックをそのままにしておくと..あらぁ〜、やっぱ燃料が漏れてるし..




キャブレターオーバホールを終了して..はいないが。


  • 結局ガソリンが漏れは完全には直らなかったが、いくつかの効果はあった。
     
  • アイドリング近くでガラガラ、ゴロゴロ感のある音の原因は、クラッチ、ベアリング類のガタ、メタル類の摩耗であろう。
    フリクションディスクとスプリングでも交換してみるか?
    もっとも、クラッチのすべりは感じられない。ということは、フリクションディスクの問題というよりセンターナットの緩みの方の可能性が高いかも?
    まぁ、これは楽観的な見解で、シャフト類のメタルのガタの可能性も高い。

    とりあえずパーツのとれるときにフリクションディスクも交換しておいてもよいだろう。
    しかし、自分で交換するロックナットを脱着するには16mmロックナットレンチが必要。他に使い道のない工具ではあるが、ショップの工賃と工具代と比べると果たして如何に。
    タガネとハンマーという荒療治も考えられないことはないが、あまりやりたくないしなぁ。

     
  • セルボタンを押してカチッと音がしてもセルモーターが回らないのはマグネットスイッチの接触不良か?
     
  • イグニッションコードが限りなく限界に近づいているが、イグニッションコイル毎交換か?(もっとも、このバイクの場合、元々コードに余長がないとも聞くが..)
     

つまり、安心して快適に乗るにはまだまだお金が必要なようですな。
 


   
=2004/04/17=
キャプ交換

再度、試運転。1〜2km走って調子を見ていると..たら、たら〜〜とガソリンが。
エンジンがかかってるのにガソリン漏れ、重傷じゃ。ウ〜ム、このままじゃ火の車になる。

引き返して、ガサガサ、ゴソゴソと家捜し、とりい出したるはもう一組のキャブ。
なぜか、予備のキャブが出てくるのであった。

キャブを交換して同調をとるとすでに夕方になっていた。
..キャブの取り外し/取り付け、同調など手慣れたものになってきた。

明日も試運転。


     
=2004/04/18=
試運転2

数十km走ってみたが、オーバーフローはなくなったようだ。

4〜5000rpmあたりでの伸びもよくなって明らかにキャブの交換による変化がみられた。
ただ、高回転から低回転に落としたときに#1か#2のマフラーからポンポンという音がたまにするようになった。
ジェット類の再点検、セッティングの見直しが必要かも..
と言ってもヘルメットを通して聞くと、あら自分のバイク?という程度の音しかしていない。
最初のうちは、どこかのイベント会場の花火の音でも聞こえているのか? と思ったほど。 しかも、遠方で..

まぁ、気にしはじめたら気になるという程度なのでこのままにしておいた方が無難かもしれない。

しかし、キャブによってこんなにエンジンが変わるものだとは思わなかった。

エンジンの調子が悪くなるとまずキャブを疑うのもうなづける。 フムフム。
 



こんどこそ終了!!

帰り道、ホンダさんのショップに寄ってクラッチのフリクションディスク、ベアリング、スプリングの交換のためバイクをおいてきた。
「直らないかもしれないし、この程度なら良い方では」と言われた..

クラッチのアウターなどは既に欠品だし、まぁ部品があるうちに交換しておこう。